旦那が飲み会に行って遅くなる理由と対策

「夫が飲み会に行って夜遅くまで帰ってきません!」

…という専業主婦の方のお怒りツイートやブログをよく目にします。

我が家は私が大黒柱妻、夫が専業主夫です。

我が家は私の方が飲み会に行って帰りが遅くなる方なので「会社で働いている旦那(配偶者・パートナー)が飲み会に行って遅くなる理由と対策」をお伝えしたいと思います。

目次

何故飲み会に行くのか。

私は友達との飲み会は好きですが、仕事の飲み会は正直嫌いです。メリットがなければ飲みに行きたくありません。

しかしなぜ行くのか。

私の仕事は会社の経営者(社長)ということなので、その点ふまえて何故飲み会に行かねばならないのか。

飲み会に行くメリットをお伝えします。

飲み会に行くメリット

社内編

お酒が入ることで社員が普段思っている愚痴が引き出せる。

会議の場では手を挙げて「はい!私はうちの賃金安いと思います!なぜなら…」なんて話を上司や同僚の前ですることは正直難しいです。

普段思っているしょーもないことが、ごはんを食べたりお酒を飲んだりしている時には雑談として笑いながら言いやすい。

私は社長の立場なので、社員さんのこのような普段もやっとしている悩みや愚痴を食事会や飲み会の席で聞くことがとても大事です。

専業主婦の方もママ友会はランチかカフェでお茶&ケーキ食べながらやったりするのと同じですね。

ちょっと相談事あるの…と言われて別に自宅で何も食べ物ない中で相談に乗ったりしてもいいとは思いますが、それよりもおいしいごはんやケーキを食べながらやった方がなぜか話が弾みます。

また、ランチョンテクニックというのですが、おいしい食事と楽しい会話を共にすることで、相手に対し好印象を与えられるという心理作用は、アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランが行った研究結果からわかっています。

このように社員(部下)とお酒を飲みながら食事をするのは部下から愚痴を聞き出して事前に退職や不満が爆発しないように事前に対処するため、またその愚痴に対してのこちらの意見やこう考えているよという話を伝えるのに食事しながらだと好意的に受け取ってもらいやすいためです。

上司との距離感を詰めて昇進してお給料を上げるため

私が一般社員として働いていた時、飲み会はやはり上司との距離感を縮めることができると感じました。

業務時間中は普段の仕事でのやり取りはしていますが、雑談はほぼしません。

それが飲み会になると仕事の話もしますがしょーもないプライベートのことについての雑談もたくさんします。

例えば上司のお子さんの話、趣味の話、野球が好きな話、休日にはUSJの年パスで毎週末USJに散歩に行っている話(←実話)などなど。

そういうプライベートな話をお互いにすることで距離感が縮まります。

距離感が縮まると何かにつけて相手に対して好意的になるためもちろん昇進しやすくなります。

また、何かミスをしてしまった場合も上司と仲が良いことでフォローしてくれたりかばってくれたりもします。

上司との仲の良さは昇給昇進には重要な要素を占めます。

同僚との距離を詰めてコミュニケーションや連携力を高められる

上記と同じように、同僚との関係においても、仕事の時間ではできないようなプライベートな話ができて距離感が縮まります。

距離感が縮まることによって何か困ったことがあった場合に助けになってくれることもあります。

ここまで読んで「飲み会なんて行かなくても仕事に支障なんてないはず!」と思っている方もご自身の高校生時代や大学生時代を思い出してみてください。

高校や大学時代に学校帰りに友人に「マック行こうよ!」「カラオケ行こうよ!」「飲み会いこうよ!」と誘われますよね。これを母親から「勉強や今後の進路に関係ないからそんな遊ぶ暇あったら帰ってきて家事の手伝いしろ!」と言われたらどうでしょうか。

友人との関係を授業中と授業中の間だけの休み時間で十分に補うことができますか?

友人の誘いを断って家に帰って家事をするのが当たり前だと思っていましたか?

うちは実際母にこのように言われたり、飲み会参加の許可をもらえても門限早すぎて途中退席することになり「あいつ付き合い悪いな」と思われてだんだん誘われにくくなったりもしました。

友達付き合いは勉強に直接関係ないかもしれませんが、学校休んでノート貸してほしい時に頼みやすくなったり、テスト関連などの情報が普段からつるんでなかったら回ってきにくかったり、諸々支障が出ます。

社外編

お客様の接待

営業職や経営者はお客様と飲みに行く機会がたくさんあります。

接待もおいしいごはんを食べてもらっていい気分になってもらうランチョンテクニックでこちらに有利に交渉事を運ぶという目的があります。

また、交渉事にがっつり入る前にうちの商品を買っていただこうと思うと実際うちの商品のどこが気になっているのか、契約にこぎつけるまでに相手が不安に思っている点や競合他社の見積もり金額など、お酒の入らない会議室での商談では相手も気を張っているので本音や金額などで口を滑らせることはありません。

しかし、お酒の席で相手を酔わせていい気分にさせると「ここだけの話ね、私は御社の商品いいと思ってるんだけど他社が50万円安くて購買部がね…」などポロっと口を滑らせることが多々あります。

一緒においしいものを食べてお酒を飲んでプライベートな話をたくさんすることで、今後も何かあった時に「●●さんが言うんだから…」とお客様の社内で話を有利に回してくれたり、ここだけの話を教えてくれることもあります。製品の不具合でクレームになる場合でも仲良くなっておくことであまり激しくこじれることも少なく、こちらの言い分も比較的通りやすくなります。

何か問題が起こった際に、近所に住んでいる面識はあるけどほとんどしゃべらない人か、日ごろから付き合いがあってよく一緒にご飯食べたりいろいろな話をする仲が良い人かによって対応が変わるのと同じです。

「そんなこと言ったって最近の世の中は接待なんかで仕事取れないでしょ」と思われがちですが、やはりまだまだ接待で契約を取ることは多々あります。

営業部だけではなく、わざわざ社長が飲み会に出席することで相手も喜んでくれるので営業担当だけではなく私自身も大事な商談時には積極的に食事会に参加しています。

情報収集、関係作りのため

経営者には多いと思いますが、商工会議所や●●研究会や△△協会などの会合へ参加することがあります。

この会合はだいたい就業時間後の19時から開始し、その会合が終わった後に懇親会という飲み会がセットになっています。

なぜこの会合と飲み会に参加するのかというと、目的は以下の通りです。

・経営者としての勉強になる

・業界の情報が早くゲットできる

・横のつながりで業界の動向がわかる

・政府関係者やメディアともつながる機会が多いので広報活動的に雑誌やテレビなどのオファーが来る

・知り合いが増えるため新規のお客様をつないでもらえたり、何か困った時に助けになる知識を持つ人と繋がる

・政府関係の知り合いが増える結果、経済政策に直接自分が関与できるようになる。

大きくは上記の目的のために会合や飲み会に参加しています。

実際に私で言うと具体的には以下の通りです。

・経営者としての勉強になる

経営者としての人事労務、節税方法など困ったことがある場合に「今こういうこと困ってるんですけど、●●さんのところはどうしてますか?」など、経営者の先輩方のアドバイスをもらえたりします。

また、それぞれの分野で得意な方が講師役になって勉強会を行ったり、みんなでお金を出し合って有名な先生を呼んでお話を伺えたりなどのメリットがあります。

・業界の情報が早くゲットできる

業界情報はとても早くゲットできます。

例えば「こんな補助金ありますよ」「今こんな助成金をやろうとしてる案があるよ」など、経営者は様々な会合に出ているのでお互いに情報を持っています。

そのような情報を教えてもらえるので補助金をいただきたい時には他の企業が動き出す前に準備したり心積もりができるので補助金を取るのにとても有利です。

実際にうちの会社はものづくり補助金が一般的に有名になる前から申請していたため、初期の補助金をあっさりいただくことができました。

また、現在難易度が高いと言われているコロナの事業再構築補助金も世間で話題になる前から知っていたため1回目の競争率が低い段階であっさり採択いただきました。

話題になってみんなが取り組む前にいち早く行動することができているのはこのような会合に参加して情報をいち早くゲットしているからにほかありません。

・横のつながりで業界の動向がわかる

うちは機械装置系のメーカーなのですが、機械装置系の業界団体やお客様が参加されている業界団体にも所属して会合に参加しています。

そのような業界団体に所属している事で「今アメリカでこんな研究進んでて、日本でもアメリカに追いつくためにこれからこんな研究していこうとしてるんだよね」などの情報が入ってきます。

この情報が入ることにより、世の中が気付く前に会社の方向性を決めて世の中の動きに先んじて行動することができます。

わかりやすく言うと、マリトッツォが流行り出す最初の頃にマリトッツォを発売することができます。

「マリトッツォ流行ってるやん!うちもマリトッツォ売ろうかな!」と世の中が騒ぎだしてからようやくマリトッツォの波に乗ろうとして動き出しても遅いです。世の中が気付き始めて騒いでいる時にはもうピークが過ぎています。

このように、売れるタイミングで売るための情報収集には会合や飲み会が重要な位置を占めています。

・政府関係者やメディアともつながる機会が多いので広報活動的に雑誌やテレビなどのオファーが来る

会合や飲み会では政府関係者やメディアともつながる機会が多いので新聞雑誌テレビに取り上げていただける機会が多いです。

飲食店でも「予約取れないとか話題になってるけど実際食べてみたらたいしたことないなー」というお店の店主やオーナーはこのようにメディアと繋がるのが上手な方が多いです。

私もこのような会合で会った方つながりで「こんな会社あるよ」「こんな経営者いるよ」と紹介していただくことによってメディアへの露出が増えて知名度があがり、会社の売上や利益が増加しました。

・知り合いが増えるため新規のお客様をつないでもらえたり、何か困った時に助けになる知識を持つ人と繋がる

知り合いが増えるので、「こういう機械作ってるんだったらこういうことできる?知り合いがこんな仕事してるんだけどリコさんとこの製品使えそうだよね」と新規のお客様を紹介してもらえたりします。

逆に「今こんな問題で困ってるんだけど、こういう事案で得意な弁護士ご存じないですか?」など、こちらが困っている時にも適切な方を紹介してもらえます。

知人の紹介だと変なことをすると相手の顔を潰してしまうことになるので紹介で業者を選ぶと変な業者に当たることは少ないです。

そういう意味で色々な方を紹介してもらえることはとてもメリットが大きいです。

・政府関係の知り合いが増える結果、経済政策に直接自分が関与できるようになる

業界団体や商工会議所に参加していると政府関係の知り合いも増え、「うちの市でこんな政策しようと思ってるんですけど、実際の声聞かせてもらえるアドバイザーしてもらえませんか?」と本当に直接自分の声を届ける機会も出てきます。

私もこのようなお声がけいただくこと多々あります。

…が、実際には数回しかやったことありません。

何故ならここまで行くと会議や打ち合わせの時間をすごく取られることになります。

まさに自分の会社の業務を圧迫するぐらいに。

一番大きな話では毎週6時間ほどの時間拘束があり、身の安全を確保するためにずっと身辺警備がつくという話をいただきました。

大きな話で光栄だったのですが、やはり現実問題を考えると費用対効果というと聞こえは悪いですがここまでのプライベートを犠牲にしてまで仕事はできかねるというのが本音です。

まとめと対策

「パートナーが仕事ばっかりして家庭をおろそかにしてる!」「パートナーが飲み会行って帰りが遅い!」と思われている方は上記のような理由があって相手は飲み会に行っているのだと知っておいていただきたいのです。

飲み会=遊びや娯楽では決してありません。(友達同士の遊びの飲み会はもちろん除く)

うちの母は私が仕事で飲み会に行ってフラフラになって帰ってきているのを見て「家事もせずにいい気なもんやな!」と吐き捨てていましたが、私も好きで飲み会に参加していたわけではありません。

「しんどいな、めんどくさいな、疲れたな」と思いながら仕事のため、お給料を上げるため、会社の売上を上げて社員の生活を守るために飲み会に行っているのです。

そしてそのお金で実家のリフォームをしたり、母に月々の生活費の仕送りをしたりしているのです。

上記の内容を見て、

「お給料少なくていいから家族の時間を大事にして!」と思われるのであればそれをパートナーにきちんと伝えてあげてください。

だいたい外で働いている派としては「お給料をたくさん持って帰らなきゃ!昇進しなきゃ!」を最優先に動いています。

「家事も育児もやってお給料も上げてこい!」は正直難しいです。時間は有限なので。こちらもできるだけがんばりますが、心が死にます。

私自身は会社を経営することになり、何もわからない中で自分の勉強のためや会社の知名度を上げるため、会社の利益を上げるためにプライベートの時間を削って飲み会も誘われれば参加して週5で1晩で2会合掛け持ちで参加するなど無茶をしてきました。

今は会社の経営も波に乗ってきて会社としての認知度も上がってしばらくは無理せずに会合や飲み会も断り気味でプライベートを重視させるようにしています。

その分、以前のようにメディアへの露出もほぼなくなり、事前に仕入れられていた情報のキャッチ速度もさすがに遅くなっていることは実感しています。

1日24時間、1週間は7日。

全ての人が持っている時間を仕事に割く分、プライベートは圧迫されます。

逆にプライベートに割くと仕事の時間がどうしても減るので収入は下がります。

収入よりも家族の時間を優先させてほしいとパートナーに伝えることで飲み会を減らして家事育児の時間を作ることができます。

ただ、経営者の場合は仕事についてのプライドや会社を大きくしたい、家族の時間とは言っても社員の生活があるという理由で制御できない方も多々いますので、逆にパートナーが経営者の方や婚活で経営者を狙っている方はご注意ください。

知人の経営者見ててもほんと深夜まで家に帰らない方が多いので。

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